「死者の提示する謎を、先生が解き明かしてくださいーー」 推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉（えりさわせん）。

死刑執行前夜、密室状態にあった別々の独房で、二人の囚人はなぜ斬殺されたのか――。

2013年から1967年にかけて名刑事クワンの警察人生を遡りながら香港社会の変化も辿っていく、珠玉の連作短編集。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

春先のまだ寒い夜。ひとり息を引き取った、俳人・片岡草魚。

★ラスト1ページですべてがひっくり返る。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

老老詐欺グループを仕切っていた光代は、メンバーに金を持ち逃げされたうえ、『黙っていてほしければ、一千万円を用意しろ』と書かれた脅迫状を受け取る。

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。

売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する“チョーモンイン(見習)”神麻嗣子。

妻の死から一年。警察官の神崎守衛は、遺品の中から手紙を見つける。

黒いサングラスをかけた派手な衣装のおばさん。この人こそ、今をときめく、霊導師・能城あや子。

『本格推理』入選時に故鮎川哲也氏より絶賛された、幻のデビュー作にはじまる本格ミステリ。

フィレンツェで絵画修復技術を学び、ミケランジェロの天井画の修復工事にも参加経験を持つ主人公・御倉瞬介が巻き込まれる、名画に関わる不可解な事件。

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。

イケメン世襲議員・漆原翔太郎が連発する問題発言でネットやマスコミは大盛り上がり。

性欲絶倫の豪商・西門慶は絶世の美女、潘金蓮を始めとする8人の妻妾を侍らせ、酒池肉林の日々を送っていた。

開業を夢見る若き弁護士の僕は法律事務所に勤めている。

『病気、至急連絡されたし。』――冬の夜、僕の許に届いた差出人不明の電報。

小学校5年生の及川衛は、自分の誕生祝いを買いに行く途中で、アンティークショップの店先にあった安楽椅子に心惹かれる。

第75回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞! 精緻でビターな連作短編集 私立探偵として活動するみどり。

大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。

「心温まるミステリーなんてはじめて！」（市川森一・脚本家） 高級ホテルの一室に滞在し、決して素顔を見せない謎の探偵ポワロック氏の活躍を描いた連作短編集。

20代の女性社長・北条紫苑が率いる「北条葬儀社」。

完璧な写実性で注目された画家の絵の中に見出される数々の不思議――手の指が六本ある少女、針の間違っている時計、開けられないドアなどは何を意味するのか？　さらに一夜にして忽然と消失した合掌造りの家、タクシーの後部座席に突然出現した死体……等々、ちょっとした不合

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

高校生の菓奈は人前で喋るのが苦手。だって、言葉がうまく言えない「吃音」があるから。

ビストロ・パ・マルへようこそ。

第4回ミステリーズ! 新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、四季折々の「日常の謎」に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集全7編。

花々が咲き乱れる廃園となった遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。

中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。

大学を休学し、家電配送のアルバイトなどをしながら、自分を見つめ直している佐多くん。

25万部突破『さよならドビュッシー』のエピソード・ゼロ! 車イスの玄太郎おじいちゃん&介護士・みち子さんコンビが大暴れ! 玄太郎は下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者な不動産会社の社長。

メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画」。日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか？ 前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが 不可解な間取りの謎に挑む。

ヘンな大人が集まるヘンな建物には、ヘンな事件がよく似合う。

謎の“腕貫”着用職員が市民の悩みを次々に解明！ 大学に、病院に、警察署に……突如現れる「市民サーヴィス課臨時出張所」。

可愛くて鋭い山田さんの学園ミステリー、第二幕! 山田姉妹と戸村に今日も奇妙な事件(相談事)が寄せられる。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる」渋谷のホストクラブ、“club indigo”。

弁舌巧みなイケメン元国会議員・漆原翔太郎は国民人気を武器に都知事へ転身。

入学早々、俺は失敗した。親の仕事が探偵だと口走ってしまったせいで、クラスメートから相談が持ち込まれるようになったのだ。

“竜門猟犬探偵舎”に奇妙な依頼が舞いこんだ。

ある時は珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、ある時は新薬実験モニター、そしてある時は戦隊ショーの怪人役――いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる名探偵、猫丸先輩が遭遇した五つの事件。

「警察官だって怖いものは怖いんだよ」。

第42回小説推理新人賞受賞作を含む全5篇の連作短篇集。

このキャリア、ただものじゃない。変人警視正が難事件に挑む! 遠慮はしない。

新宿・職安前の託老所は、居場所のない老人たちを日中だけ預かる施設。そこでは入所者の首吊り自殺が立て続けに発生していた。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体“ZOKU”と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所“TAI”。

手習い所・吉井堂を営む、兄の数馬と妹の奈緒。師匠を務めるのはしっかり者の奈緒で、数馬は算学や天文暦学にふける日々。

〈黒後家蜘蛛の会〉の会員たちは、毎月〈ミラノ・レストラン〉での晩餐会を楽しんでいた。

〈黒後家蜘蛛の会〉のお楽しみ――それは知性あふれる6名の会員たちによる丁々発止の会話、毎回のゲストが提供する謎かけの数々、そしてその難問を見事に解決する給仕ヘンリーの名推理である。

小規模なテロが頻発するようになった日本。

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。

ケラーの今回の標的はテキサスの大富豪だった。ケラーは下見のため、当の富豪が主催するガーデン・パーティにもぐりこむ。

最重要容疑者は、被害者の死亡時刻の前後はタクシーに乗っていた。

高校生の小南通は、雨宿りに入った雑居ビルの喫茶店で名探偵に出会った――。

ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫ーミクジの葉っぱの「お告げ」が導く、７つのやさしい物語。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

なぜか真夜中に営業する無人駅の床屋。少年たちとの廃工場での大冒険。

物語に、喰われちまえ。想像力の暴走に任せた、驚くべき古書幻想譚 また買ってしまった──。

結婚おめでとう。大学時代、新婦とは一番の親友だった。

日本橋の裏店に集う、一癖もふた癖もある住人たち。

出ては迷う旅本作家和泉蝋庵。荷物もちの耳彦とおつきの少女・輪、三人が辿りつく先で出会うのは悲劇かそれとも……。

“求む奇談!”新聞の片隅に載った募集広告を目にして、「strawberry hill」を訪れた老若男女が披露する不思議な体験談―鏡の世界に住まう美しい姫君、パリの街角で出会った若き魔術師、邪眼の少年と猫とともに、夜の町を巡る冒険…謎と不思議に満ちた奇談に、

前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』でミステリー界に衝撃のデビューを果たした赤ずきんに相棒ができました。

「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」そう宣言しているミステリ作家のシャンクス。

リサイクルショップ・カササギは今日も賑やかだ。

「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間です」 「科学は嘘をつかない。

昭和11年、女学生・平田鶴子は修学旅行のため大阪から東京へ向かう列車にいた。

乳酸菌飲料を配達するラクトママたちが見つけた、ちいさな奇跡とたしかな幸せ。

皆川博子、法月綸太郎激賞! あの小森収が、深い優しいまなざしと緻密な論理で謎の真相に迫るミステリーを著した。

「わたしの宝石を担して貰いたいの」刑事を辞め私立探偵として独立した麻生龍太郎に、奇妙な依頼が舞い込んだ。

コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。

遠い遠い未来でいい。 あの人に出会えるなら、 いつまでだって待っていられるーー。

姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。

谷中のレトロな街並みの中で、三代続くカメラ屋「今宮写真機店」。

「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

競馬解説者の娘の誘拐事件、弟分がヤクザに持ち掛けられた高額のポーカーゲーム、ルーレットに耽溺する政治家に仕掛けられた罠。

東京・谷中で、三代続くカメラ屋「今宮写真機店」。

昭和48年、小学校3年生の裕樹は県境に建つ虹ヶ本団地に越してきた。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

京に暮らし、二世夜半亭として世間に認められている与謝蕪村。弟子たちに囲まれて平穏に過ごす晩年の彼に小さな変化が…。

別々に東京で生きる5人を結ぶ「日曜日」 ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。

グレーのスーツ、地味なネクタイ、きちっと刈った髪。よく独り言を呟く神経質な男。

奇妙な届け物を抱え東奔西走!運び屋のミステリアスな日常。

新進俳優として注目されていた兄が、自分をかばい交通事故で亡くなった。

夜に開かれる猫たちの集会。

勤めていた会社を解雇され再就職もままならず、自分の保険金で妻子の生活費を捻出しようと、バイクの事故を装って自殺を図るために北海道にツーリングに出かける男(「旅の半ばで」)など、ヴィンテージ・バイクと、それらにかかわる無器用で、それでも必死に己の人生を生きる

国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。

ささやかな謎を通し、どこにでもいそうな一家の穏やかな日常を描く、鷺澤家のアルバム一冊め。

怪しげな健康食品販売会社に心ならずも就職した元フリーターの加藤は、路地裏のおんぼろビルの前に立つと呆然として見上げた。

仙台駅駅裏へと続くX橋。その路地にいつも立つ街娼がいた。

堂島で紙油問屋を営んでいた上田秋成は大火によって焼け出され、幼馴染の雨月が結ぶ香具波志庵に転がりこんだ。

逆さまに咲くチューリップはありますか?―京都府立植物園の新米職員の神苗健は、ある母娘から質問を受ける。